社会保険労務士試験の概要と学習期間

ここまで社会保険労務士試験は難度が高く、かつ出題範囲も膨大であると述べてきました。では、実際にはどのような試験科目であり、また、どのような試験形態なのかを確認してみましょう。

社会保険労務士試験には大きく分けて「労働法令」と「社会保険法令」、そして「一般常識」の3つに分かれ、下記のとおり計8科目の出題が成されます。

《社会保険労務士試験科目》
<労働法令> ①労働基準法、労働安全衛生法、②労働災害補償保険法
<社会保険法令> ③雇用保険法、④労働保険の保険料に徴収に関する法律、
⑤健康保険法、⑥厚生年金保険法、⑦国民年金法
<一般常識> ⑧労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識

また、試験は午前の部(80分)と午後の部(210分)に別れており、それぞれ各設問の正解数と総得点数が求められます。つまり、全科目においての得点が必要となり、捨て科目が存在しない厳しい試験であると言えます。

また、注意すべきは行政書士や宅建といった他の国家試験とは違い、学歴による受験資格も存在します。資格予備校や通信講座へ受講申し込みをする前には、必ず「全国社会保険労務士連合会」のサイトを確認して下さい。

1年以上の学習期間が必要

さて、上記の出題範囲を網羅し合格レベルにまで到達するためには、どれほどの学習時間が必要なのかご存じですか? 一般に社会保険労務士試験の合格レベルに達するまでには、1000?1200時間の学習が必要とされています。

例えば、学習時間を平日は2時間、土日で5時間の週20時間と想定した場合、必要な期間は週にして50週~60週。つまり、年換算すれば1年弱~1年強の学習期間が必要となるのです。
もちろん、仕事を持つ社会人が1年間に渡り毎日休むことなく学習を続けられるかと言えば、それは現実的ではないでしょう。特に初学者の方ならば、1年半の学習期間を持って受験と学習に挑んで欲しいと思います。